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撮影・写真
2024年1月1日
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水中撮影のコツ - 美しい海の思い出を写真に残そう

水中撮影の基本テクニックから、美しい写真を撮るためのコツまで、プロカメラマンが詳しく解説します。

田中 海斗

PADI Course Director、沖縄ダイビング歴20年のベテランインストラクター

水中撮影のコツ - 美しい海の思い出を写真に残そう

水中撮影の魅力

水中撮影は、陸上では決して見ることのできない美しい世界を記録できる素晴らしい趣味です。色とりどりの熱帯魚、神秘的なサンゴ礁、そして青い海の世界を写真に残すことで、ダイビングの思い出をより鮮明に保つことができます。

水中撮影の基本

1. カメラの選び方

コンパクトデジタルカメラ
- メリット: 軽量、操作が簡単、価格が手頃
- デメリット: 画質に限界、レンズ交換不可
- おすすめ: 初心者の方

ミラーレス一眼
- メリット: 高画質、レンズ交換可能、動画性能も高い
- デメリット: 重量がある、価格が高い
- おすすめ: 本格的に撮影したい方

2. ハウジングの重要性
水中撮影には防水ハウジングが必須です。カメラに合った専用ハウジングを選びましょう。

3. 基本設定
- 撮影モード: マニュアルまたは絞り優先
- ISO感度: 400-800(水深により調整)
- ホワイトバランス: 水中モードまたはマニュアル設定

撮影テクニック

1. 光の使い方

自然光の活用
- 浅い水深(5-10m)では自然光を活用
- 太陽の位置を意識した構図
- 逆光を利用したシルエット撮影

ストロボの使用
- 深い水深では必須
- 被写体から45度の角度で照射
- 複数のストロボで立体感を演出

2. 構図のポイント

三分割法
画面を縦横3分割し、交点に被写体を配置

前景・中景・背景
奥行きを意識した構図で立体感を演出

目線の高さ
魚と同じ目線の高さで撮影

3. 被写体別撮影法

魚類の撮影
- ゆっくりと近づく
- 呼吸を整えて安定した姿勢
- 連写機能を活用

マクロ撮影
- 小さな生物にフォーカス
- 背景をぼかして被写体を際立たせる
- 忍耐強く待つことが重要

ワイド撮影
- 広角レンズで海の雄大さを表現
- ダイバーを入れてスケール感を演出
- 地形の特徴を活かした構図

撮影時の注意点

1. 安全第一
- 撮影に夢中になりすぎない
- バディとの距離を保つ
- 残圧の確認を怠らない

2. 環境への配慮
- サンゴや海洋生物に触れない
- 砂を巻き上げない
- 生物にストレスを与えない

3. 器材の管理
- 撮影後は真水で洗浄
- 乾燥剤を使用して保管
- 定期的なメンテナンス

撮影後の楽しみ

1. 画像の整理・編集
- RAW現像で色彩を調整
- 不要な浮遊物の除去
- コントラストと彩度の調整

2. 作品の共有
- SNSでの発信
- フォトコンテストへの応募
- 写真展への参加

水中撮影は技術と経験が必要ですが、美しい海の世界を記録できる素晴らしい趣味です。最初は思うような写真が撮れなくても、継続することで必ず上達します。ぜひチャレンジしてみてください!

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著者について

田中 海斗

PADI Course Director、沖縄ダイビング歴20年のベテランインストラクター